サーボ3000 システムはどのように機能するか?
当社の技術サポートチームより:
サーボ3000
とリレジスター��ステムを搭載するだけで、既存ラベル印刷機が、バージョンアップされたラベル印刷機とディジらつ印刷用加工機の兼用機になります。
先ず、お手持ちの印刷機を良く知りましょう
メカニカル駆動のフレキソラベル輪転機は印刷長はかなずしも正確とは言えません。
圧胴と駆動ローラー等がその制約の原因と考えられます。
ディジタル印刷機を成功させるには次のようなシンプルは手順でセットアップが可能です。
① サーボ3000を搭載する機械のデータ取りを行ないます。 ディジタル印刷機に使う基材を、サーボ3000を搭載したラベル印刷に通します。
② その基材に1色印刷してその印刷長を測定します。 印刷がない場合には、ダイカットを行なって測長します。
③ サーボ3000を搭載したラベル印刷加工機の印刷長を、ディジタル印刷機の印刷長(スローレングス)に合わせます。
③ ディジタル印刷長を調整します。:
多くのディジタル印刷機は、印刷リピート長を微調整する機能が付属しています。フレキソ印刷機の印刷長に、ディジタル印刷機の長さを会わせます。
ディジタル印刷機、サーボ3000 ともディジタル設定機能が搭載されていますので、それらの設定を記録しておけば非常に正確な再現性が保てます。
印刷長について
印刷長(スローレングス)はウェブ印刷機には非常に重要な要素です。
ビジネスフォームでは、それを制御することは必須の要素であり、印刷機には以前より搭載されています。
残念ながらラベル印刷に於いてはその概念は希薄で、それぞれの印刷間見当と印刷・ダイカット間の見当が合うことが大前提で機械は製作されてきました。
印刷長を測定するには、最少でも4メートル長のウェブで測定する必要があります。ラベル印刷業界にあっても、ディジタル印刷機の後方処理としてオフライン加工が必要とされる工程では、このスローレングス管理が重要な要素です。
通常運転速度で印刷した用紙を、4M長をカットし、床等に置いて基準となるスケールで印刷の最初と最後の長さを測定します。この基準に対して、何ミリ長い、短い、正寸であると検査します。
例えば印刷マークが、12インチピッチで印刷された通常タック紙を4メートルで測定した時に、3ミリ短かったとします。同じ条件で、値札等に使う厚紙を掛けて員差すると、3ミリ程長くなります。
一般的に、薄紙は短く、厚紙は長くなります。
ご所有のラベル輪転機に種々の厚みの基材を掛け、1色印刷して測定してみます。予測できる結果が出るはずです。
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厚紙で、印刷長が短いと、再印刷見当補正時に、強いウェブテンションが必要とされます。
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薄紙で、印刷長が長いと、再印刷見当補正時に、ウェブテンションを非常に緩めなければなりません。
サーボ3000 が如何にして事前印刷への見当調整を行なうか?
どのラベル輪転機でも、ウェブは機械内でスリップが発生することを前提となっています。そのためインフィードドラムや圧胴は僅かプラスサイズで仕上げており、引きを発生させる構造となっています。
このようにラベル印刷機が、その予測されるスリップとプラス側の引き構造を有していることを利用してサーボ3000
はウェブのインフィード量を制御して、事前印刷との見当補正を行ないます。
すでにディジタルタイプになってから、160台がラベルとビジネスフォーム業界の多くの種類の機械に搭載され、実際に稼働しているという事実が、サーボ3000
の性能を物語っています。
CI
印刷機への搭載
ロータリーテクノロジーズでは、サーボタイプになってからでも既に160台以上納入し、全て実稼働しておりますが、コーパック、三條のようなCIラベル輪転機への搭載実績はございません。
実際に引き合いがなかったからではありますが、
当社サーボ3000が、CIドラムにニップされている状態のウェブに対してどのように制御できるかという情報がありません。
論理的には問題なく機能すると考えますが、実機テストも当地ではできない状態です。
ディジタル印刷機の印刷長とサーボ3000
の制御の関係
ディジタル印刷機には、メカニカルな構造のスローレングス制御システムは搭載されていませんが、画像変形機能は搭載されています。
HPインディゴの後方処理を多く担当していますが、同機や他の機械はその一方向変形機能を活用しています。
基材厚による調整可能な機能はまたスローレングス制御とも言えます。
旧型のフォーム印刷機の活用
古いフォーム印刷機でも皆スローレングス制御は搭載されています。必ずしも優秀な機能ではなくても、基材厚によってスローレングスを管理できます。原紙ブレーキでもスローレングス制御として機能します。
当社の多くのユーザーではそのような古い印刷機にサーボ3000
を搭載せずに、事前印刷を行なっています。しかしその印刷済み用紙に対して何か加工、追刷り、ミシン加工等を行なう時にはサーボ3000
を活用します。もちろん第一回目の印刷を行なう機械にもサーボ3000 システムを搭載することを推薦しますが、必須ではありません。
間欠ラベル印刷機への搭載
ロータリーテクノロジーズでは、サーボタイプになってからでも既に160台以上納入し、全て実稼働しておりますが、間欠式兵圧式ラベル印刷機への搭載実績はございません。
しかし、間欠機で事前印刷された用紙をサーボ3000のリレジスター装置が制御して後加工を行なうことは可能です。
しかしながら、その事前印刷の印刷ピッチの精度以上には制御できません。
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