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日本に於いて販売開始するにあたり、ライナーレスラベルの提案

この度株式会社 リベロは、自己粘着基材・ラベルの一貫生産システムメーカーである「ETIコンバーティング (カナダ)」の総代理店契約を済ませ営業活動開始いたしました。

株式会社リベロは、1990年初頭より、をへの部分的に粘着ラベル層を構成する、或いは一部分をカード化する等の統合型ビジネスフォームを提案し、ウェブ印刷加工ラインに、インラインシリコン・粘着加工システムや、簡易カードの生産機器を輸入、或いは自社製作を行なって参りました。
簡易カード、部分ラベル加工機としてのベルギーバンデンベルグ製機械は完成度も高く、現在も機械出荷が続いており日本製コピー機が生産されるまでに到っております。

一方1992年に初めて日本に導入したドイツ エーレット社製の高速粘着剤、シリコンを同時加工システムも現在では数台が日本にて稼働しております。製品品質の安定性、高速性の両面で日本の要求仕様に充分満足できる域までには達しないながらもシリコン・粘着剤のインライン加工はビジネスフォーム業界にとって全く新しい方式として受け入れられ、現在でも部分粘着付き統合フォームの生産に使用されています。

未加工基材を使ってシリコンライナーを作りながら、通常ウェブ基材に印刷と同時に粘着剤コーシングを施し、貼り合わせてラベルをインライン生産する方式は、設備費用が高額であること、品質の安定性に不安があること、全面ラベル原紙基材は既製品を購入した方が安価である等の点からという面から日本のラベル印刷業界には、ごく一部のキャンペーンシール、2層ライナーレスレーベル生産以外の分野では全く受けれられませんでした。
しかしながら近年
欧米が起点となり、地球環境保護、作業効率の向上、生産コストの低減などの面から剥離用ライナーのないラベル生産の需要が高まり、対応できる印刷・加工機から生産できるラベルの製品安定性への評価からライナーレスラベルの実際の生産・運用が始まっており、大きなうねりとなって日本にも押し寄せています。既に日本に於いても、ラベル発行用プリンターはライナーレス対応機種も開発されており、エンドユーザーの受け入れ態勢も整いつつあります。ライナーレスラベルは、カスタムオーダーのラベル製品であるばかりでなく、多くのラベルが汎用既製品として流通し、使用されるため、高いレベルでの製品の安定性が求められます。

米国では30年以上前から複写性能を付加するノーカーボン性能もフォーム印刷会社自身がインライン処理で加工を行なっており、可変データ印字も印刷機インラインで早くからオンマシン処理されていました。粘着ラベル印刷業界も同様で通常紙にシリコンを塗工し、粘着剤を塗り貼り合わせる製造方法も行なわれておりました。カナダのETIテクノロジーはこのインライン加工を究極の形で機械化している唯一のメーカーです。

ライナーレスラベル、特にサーマルラベルのライナーレス化は、エコロジー、1ロールあたりのラベル数の増加による作業の効率化、シリコンライナーが減ることによるコストダウン等、採用への推進力が非常に強く日本においても早急に対応していく必要があると思います。
また食品包装の効率化、小ロット多品種対応によって生まれた新しいフィルムラップパッケージや、一部大手化粧品メーカーが特許化したライナーのないラベルの新しい形まで視野に入れると、ライナーレスラベル加工と、その関連ウェブ加工はナローウェブ業界の進んでいくべき既定路線です。

この度当社が代理店として契約いたしましたETIコンバーティング社は、通常のシリコンライナー付きラベル原紙を印刷会社自身で加工できるシステムを長年製作してきた実績のある機械メーカーです。剥離ライナー+ラベル原紙のみならず、それにもう一層追加した多層ラベル(ピギーバック)まで生産可能なシステムを、印刷済み原紙を供給して見当合わせして加工するモデルと、印刷ユニットも組み合わせたラベル一貫生産用輪転機も数多く製作しております。カナダに所在する企業ですが、輸出比率は90%を超え、保守体制もしっかりしております。

当社はこのETIコンバーティングと総代理店契約を行ない販売を開始いたしました。しかしこの機械の販売方法は今までの形と異なります。インターネット上で情報が瞬時に世界を巡る時代に即して、メーカー直販体制を採用します。日本サイドを担当する当社は、日本語での仕様打ち合わせ、技術交渉、納入後のメンテナンスは通常の輸入販売と同じ業務を担当します。即ち世界統一出荷価格で機械販売を行ないます。

当社も粘着ラベル加工、シリコン加工に関しては長い経験を持っておりますので、既に日本国内で稼働している機械でもライナーレスラベルの生産が可能であることは充分承知しております。またそれら既存設備の長短所も熟知していると思っております。この度のETIコンバーティングは、ひとたび生産したラベル製品が生産国より輸出され世界マーケットで使用しても通用する製品を高速且つ安定的に生産する技術を内蔵している輪転機です。そして当機のユーザーにはソフトウエア面での完全サポートも期間の制限なく提供いたします。既に実行していることですが、シリコン、粘着の加工技術、使用する基材・材料の詳細情報も提供し、それを期限なく機械のライフまで継続して提供するという姿勢で既に70台以上が世界中で稼働しております。

株式会社リベロでは、上記の背景を基にこの機器の販売を開始いたしました。当ウェブサイトを開設するにあたり、ETIコンバーティング社機器を販売するに到る背景を説明させていただきました。
インラインラベル加工に興味ございましたら何なりと申し付けください。