れんげつつじは7月10日、にっこうきすげは同20日というように山野草は、毎年花の咲き誇る日時がそれぞれの場所で決まっている。
これも周辺環境に変動がないという条件ではある。
私がこの地、白樺湖と八子ヶ峰公園との中間に小宅を持ってから20年数年経過したが、近年は異常気象の為か、何週間も早く開花したり、或いは寒暖のタイミングのズレが影響したのか、極めて少数しか開花しない山野草があったりで、小宅の庭の花の植生に大きな変化が現われている。
撮り始めの頃は勿論フィルム一眼であったが、その後いわゆるコンパクトデジカメが開発され、それに触発され、Fuji FinePix
2700でも撮るようになった。20万円台の一眼レフデジカメが発売されてからは、フジS2、ニコン各種、ペンタックスK7等でも撮るようになったが、花の開花時期から地球環境の変化をもたらしたことに対する人間の影響を憂うことは、この自身のカメラの変遷と無縁ではない。
当ページに掲載されている山野草は、ほとんどがフィルムカメラ時代で、開花時期の比較的安定している時代のものである。
また環境を言うのであれば、当サイトを初めて開いたのは1996年日本でのインターネット黎明期であった。ブロードバンド等という言葉すらない低速通信の時代であり、画像ファイルも極めて小さくしないと画面表示に時間が掛かった。
フィルムカメラでの撮影−スキャナーでの取り込み−フォトショップ等での現像という工程でディジタル画像を作成して掲載していたが、現在のディジタル全盛で、基本の色温度までも自由に設定し、不要な部分をカットすることも常識となっているような処理も勿論行なっていない、或いは行なうことを良しとしない写真の時であった。
植生が明らかに変化したこの数年は、同じ山野草を、それしかこの近辺には咲かないが、すこしずつ撮り直して掲載を始めることにした。全て一眼デジカメである。
このような場所で言うことではないかも知れないが、当小宅内で丹念に育てた山野草が盗掘に遭って、かっての庭も全滅した。200株以上あったくりん草は完全にプロの仕業であるが、山を散策する人々のマナー向上も併せて訴えたい。
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